三菱化工機株式会社

三菱化工機、船舶用バイオディーゼル燃料を用いた国内初の取り組みを支援 植物油(SVO)と重油の混合燃料の運航に協力

三菱化工機株式会社(代表者:田中 利一 所在地:川崎市、以下「当社」という)は、住友大阪セメントグループのエスオーシー物流株式会社様(代表者:寺西達明 所在地:東京都千代田区)が運航する一般貨物船「祥暉丸」(船主:タイヨウ汽船株式会社様、499総トン) が実施した、舶用バイオディーゼル燃料のストレートベジタブルオイル(以下「SVO」という)と低硫黄C重油の混合燃料を使用した国内初の運航に協力いたしました。運航にあたっては、当社の船舶用油清浄機「三菱セルフジェクター」が使用され、SVOを10%および24%添加した混合燃料を補油し、エンジンの燃焼性等をはじめ、運転に問題がなかったことを確認いたしました。

本取り組みは、国土交通省が行う2023年度「船舶におけるバイオ燃料の利用に関する調査事業」の一環として実施されたものです。当社は、1カ月の運航期間の前後に「祥暉丸」が搭載している「三菱セルフジェクター」の検証作業を行い、SVOの使用に係る「三菱セルフジェクター」の技術的な調査等を行いました。

舶用バイオディーゼル燃料の中でも、本運航において使用されたSVOは、不純物を取り除いただけの植物油(廃食油)を原料とした燃料です。脂肪酸メチルエステル(FAME)や水素化バイオディーゼル燃料(HVO)など他のバイオ燃料と比べると、SVOはエステル化処理や水素化処理などの化学処理を行わないため、一層のCO₂(二酸化炭素)削減効果と低コストの達成が期待されています。

将来の船舶利用が期待されているSVOの取り扱い方法を確立させるべく、当社は、引き続き船舶用油清浄機「三菱セルフジェクター」を使用した協力及び検証を行い、技術的な課題の調査を継続してまいります。また、船舶用油清浄機で長年培った技術と経験を活かし、船舶の安全運航と脱炭素社会の両立に取り組んでまいります。

「祥暉丸」における「三菱セルフジェクター」の技術調査

実証試験前の確認作業

実証試験後の調査状況

舶用油清浄機三菱 SELFJECTOR (写真はSJ-Hシリーズ)

【関連プレスリリース】 舶用バイオディーゼル燃料検証試験への協力について (2022年11月7日)

本リリースの取り組みを通じて、当社は SDGs(持続可能な開発目標)における次の目標に貢献します。

  • 目標7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 目標12 つくる責任つかう責任
  • 目標13 気候変動に具体的な対策を
  • 目標14 海の豊かさを守ろう
  • 目標17 パートナーシップで目標を達成しよう