社長メッセージ

株主、投資家の皆さまにおかれましては、平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
当社は「三菱化工機グループ2050経営ビジョン」において、当社創立100周年にあたる2035年に、連結売上高を現在の2倍となる1,000億円を目指し、その半分を新規事業領域から得ることを掲げています。2022年度~2024年度の3年間の取り組みをまとめた前中期経営計画では、(1)新たな事業ポートフォリオの確立、(2)経営基盤の確立という2つの骨子を策定し、エンジニアリングとモノづくりを通じて産業を支えながら、顧客と共に脱炭素化に貢献する事業探索とR&Dを進める企業となるべく活動してまいりました。その結果として、売上高・営業利益率などの事業関連、ROE、配当性向など、財務関連の最終年度の目標を達成することができました。
2025年5月に発表した本中期経営計画(2025年度~2027年度)は、カーボンニュートラルの取り組みが一層進展する2035年に向けて、社会課題の解決に資する「戦略的事業領域」においてより具体的かつ着実な取り組みを進め、成果を創出し、ビジョン実現に向けた大きな飛躍を実現するための活動計画です。成長の原動力となる「戦略的事業領域」を「GX事業」として全社の注力領域に再定義し、社内外のステークホルダーの皆さまに私たちの事業活動をお伝えし、さらなる実践につなげていくことで、社会課題の解決と成長の具現化を図ってまいります。
本中計では、(1)事業ポートフォリオの進化、(2)資本コスト・株価を意識した経営の確立、(3)人的資本・技術資本の強化、(4)経営ガバナンスの透明性向上という、あわせて4つの骨子を策定しました。前中計最終期の受注残高から2025年度は売上高800億円以上に伸ばしたうえで、2027年度には売上高900億円、営業利益率9%以上、ROE12%以上、PBR1倍以上を目指します。数値目標の詳細や、4つの骨子に関する具体的な取り組みについては、今回発表した中期経営計画をぜひご覧ください。
前中期経営計画は、成長の足固めと位置付けていました。2025年度からは、いよいよ飛躍の3年間が始まります。化学工業機械の国産化を目的に当社が誕生したこの地で、創立100周年を迎える2035年や、その先の2050年に向けた成長の歩みを着実に進めてまいります。今後も三菱化工機グループに、ぜひご期待ください。
2025年5月
