三菱化工機株式会社

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PEGASUS(窒素・リン除去システム)

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PEGASUS(窒素・リン除去システム)

PEGASUS(ペガサス)は、下水処理の好気タンクに微生物を高濃度に固定化した包括固定化担体を添加することで、硝化反応を促進させる窒素処理プロセスです。硝化時間を短縮し、既設の標準活性汚泥法の滞留時間より短時間に窒素除去を行う硝化促進型循環法です。
また、リン除去についても、生物脱リン法や、凝集剤添加による物理化学的脱リン法を組み合わせて対応します。
硝化反応を行う硝化菌は、他の細菌に比べて増殖速度が遅く、通常の浮遊法(固定化を行わない方法)では、槽内に硝化菌を維持するには滞留時間10日以上が必要となりますが、ペガサスではタンク内にて硝化菌を短時間で高濃度に維持することが可能となります。

特長

  • 増殖速度の遅い硝化菌を包括固定化担体内に保持しており、好気タンク内で硝化菌を高濃度に維持できます。
  • 好気タンク内で硝化菌を高濃度に維持できることにより滞留時間6~8時間でBOD・窒素除去が可能となるため、既設標準活性汚泥法の反応タンクを容量アップすることなく高度処理(脱窒素・リン)対応型処理施設への改造が可能です。
  • 包括固定化担体(バイオエヌキューブ)内に硝化菌が保持されているため、低水温期でも安定した窒素除去率が得られます。

原理

包括固定化

微生物をポリエチレングリコール(PEG)等の高分子材料で固め、キューブ(立方体)状などに成形することを包括固定化といいます。包括固定化担体を用いることで、有用な微生物に、適切な棲息の場を提供し、反応タンク内に硝化菌を高濃度に保持することができるため、その能力を十分に発揮させることができます。

バイオエヌキューブ(硝化ペレット)

硝化菌は増殖速度が遅く、浮遊活性汚泥中では高濃度に安定して維持することが困難な菌です。バイオエヌキューブは、この硝化菌を含む菌体をポリエチレングリコールを主原料とした高分子材料により包括・固定化し、大きさ3mm程度のキューブにしたものです。バイオエヌキューブをタンクに添加することにより、硝化菌を高濃度に保つことができ、従来の活性汚泥循環法に比べ短時間でアンモニア性窒素の処理が可能となります。

フロー図

主な用途

  • 下水高度処理
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