三菱化工機株式会社

「下水道展'22東京」に出展のご案内

三菱化工機は、東京ビッグサイトで開催される「下水道展'22東京」(会期8/2(火)~8/5(金)、主催:公益社団法人日本下水道協会)に出展いたします。
 本展示会では、「暮らしをつくる。未来をつくる。」をメインテーマに開催されます。建設技術審査証明を取得したセルフクリーン-スイングディスクスクリーンや急傾斜対応型のダブルピッチバケットコンベヤのテスト機を展示します。
また、下水道の広域化・共同化に対応する生物脱臭装置等の製品やグリーンイノベーションに関する下水バイオガス原料による水素製造技術、高効率消化システムとしての熱可溶化装置と無動力撹拌式消化槽、生活排水処理(アナモックス)等の技術・製品のご紹介を致します。
是非、会場へ足をお運びいただき、ご覧いただければ幸いです。
展示会スタッフ一同、皆様のご来場を心よりお待ちしております。

展示会期 2022年8月2日(火)~5日(金)10:00~17:00
(初日は10:30より開場、最終日は16:00にて閉場)
展示会場 東京ビッグサイト
〒135-00063 東京都江東区有明3-11-1
当社ブース 東2ホール No.2-428
展示機
  1. 「セルフクリーン-スイングディスクスクリーン<SC-SDS>」
    生汚泥・余剰汚泥中のし渣を除去する汚泥前処理用回転ドラムスクリーンの、スクレーパー部の維持管理性を向上させた新型機です。新型機のポイントとして、し渣掻き取りスクレーパー部の自己清掃機能を追加。また高負荷流入時のオーバーフロー対策として、汚泥投入量によるドラムスクリーンの回転数制御機能を新たに設けた装置です。
    下水道の広域化・共同化を進める上で、当社が自信を持ってご提供できる製品です。

  2. 「急傾斜コンベヤ/ダブルピッチバケットコンベヤ」
    従来チェーン1リンク毎にバケットを取り付けていたバケットコンベヤに対して、チェーン2リンク(ダブルピッチ)単位にてバケットを取り付けることで、バケット容量のアップ、つまり搬送量の増加が図れます。その他に①こぼれた搬送物の再搬送、②コンベヤ終端部での掻き残し解消、③部品交換の簡素化、④シュート部持ち帰り現象の改善 などの特長を有した新型急傾斜コンベヤです。
展示パネル
  1. 「下水道の広域化・共同化」
    下水道事業では人口減少などに伴い、下水処理の広域化・集約処理が進められ、メンテナンスが容易な技術・製品が求められています。三菱化工機が広域化・共同化のための技術・製品として自動清掃機能付きのスイングディスクスクリーンと生物脱臭をご紹介します。

    「生物脱臭装置」
    弊社の生物脱臭装置は、1993年の初号機納入以来、担体を交換・洗浄することも無く(担体:15年保障)、安定した性能を発揮しております。特長は、①長期にわたり圧損の上昇が無い②高濃度臭気(硫化水素1500ppmの実績あり)対応が可能③臭気濃度変動(入口硫化水素100~1000ppmまで変動)対応が可能④水の使用量が少ない、の4点です。これまで下水・農集向けの納入実績も低濃度系・高濃度系(汚泥処理)をあわせ64基で、そのうち生物脱臭単独処理の実績が22基です。一般的には対応困難な臭気に対しても性能を発揮し、下水道の広域化・共同化にも適した装置です。

  2. 「下水道のグリーンイノベーション」
    脱炭素社会の実現に貢献する下水道事業として、グリーンイノベーション下水道を実現する3つのポイントが挙げられています。①下水道が有するポテンシャルの最大活用②温室効果ガスの積極的な削減③地域内外・分野連携の拡大・徹底、この3つのポイントを実現するために三菱化工機がご協力できる技術・製品をご紹介します。

    「下水バイオガス原料による水素創エネルギー技術」
    燃料電池自動車(FCV)の市場導入により、水素インフラの先行整備が求められています。このような中、弊社は下水バイオガスから水素を製造する技術を提案致します。FCVは究極のエコカーであり、また下水バイオガスから製造する水素は、カーボンニュートラルであることから、環境に優しいエネルギーです。弊社、福岡市、九州大学、豊田通商㈱が共同で提案した、下水汚泥から得られる下水バイオガスを水素に転換し燃料電池自動車に水素を供給するシステムが、平成26年度下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)に採択され実証研究を行いました。

    「高効率消化システム(熱可溶化装置・無動力撹拌式消化槽)」
    本システムは、熱可溶化装置と無動力撹拌式消化槽を組み合わせた高効率消化システムとなります。排出汚泥量を減量化すると共に消化ガスの増量を図る、資源活用、省エネルギー型の汚泥処理方式です。
    熱可溶化装置は、2006~2011年度迄日本下水道事業団と共同研究を行い、2013年3月に日本下水道事業団新技術I類登録を受けています。
    さらに無動力撹拌式消化槽は、増量した消化ガスの圧力を利用して消化槽内に水頭差を発生させ、その圧力により機械的な動力を用いず消化槽内の撹拌を行うのが特長で、槽内発生ガスの圧力による撹拌原理のため、撹拌に要する動力が大幅に低減されます。また内部に機械設備を持たないため、メンテナンス性にも優れております。本システムは、平成29年度下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)に採択され、実証研究を行い、現在も自主研究期間として設備が稼働しております。

    「革新的な省エネ・創エネ 生活排水処理システム(アナモックス)」
    三菱化工機は他3者(東北大学、三菱ケミカル㈱、GWRA)と共同で、環境省の「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」において「革新的な省エネ・創エネ生活排水処理システムの開発」に応募し採択され、2017年度から2020年度までの4か年、技術開発、実証事業をおこないました。本研究は、省エネ・創エネを目的に嫌気性微生物と膜を使った処理方法です。下水を嫌気性膜分離法(嫌気性MBR)で処理し汚濁物質をメタンガスに変換させる。さらに、担体型一槽式アナモックス法で、富栄養化の原因となるアンモニア性窒素を嫌気的に窒素ガスに変換するシステムです。嫌気処理により大幅な省エネ・創エネ効果が期待できます。