2006年12月21日
ニュースリリース
麹菌の発酵熱による乾燥飼料化システム・GENシステムについて三菱化工機アドバンスが源麹研究所と業務提携
このたび三菱化工機株式会社の関連会社である三菱化工機アドバンス株式会社(本社:川崎市川崎区大川町2-1、取締役社長:池田盛一)は、株式会社源麹研究所(本社:鹿児島県霧島市溝辺町麓876-15、取締役社長:山元正博)と業務提携し、麹菌の発酵熱による乾燥飼料化システム・GENシステムの全国展開を開始します。業務提携後の1号機が2007年2月に完成予定です。三菱化工機アドバンスは、本提携を通じて3年後20億円の売り上げを目指しています。
GENシステムの概要
GENシステムは、焼酎の醸造に使われる麹菌の発酵により食品残渣等の有機性廃棄物を良質の乾燥飼料にするシステムです。源麹研究所が所有する麹菌発酵技術を、三菱化工機アドバンスがシステム化しました。焼酎廃液、コーヒー、お茶の抽出滓、おから、野菜調理屑等を発酵し、飼料化します。バイオエタノール製造工程から排出される残渣処理にも応用可能です。
システムの特長
- 排水が出ない。
処理物に含まれる水分は、発酵プロセスにおいて全て蒸発しますので、排水処理設備は必要ありません。 - 悪臭がほとんど出ない。
密閉された建屋内で処理物を発酵させるので、悪臭が外にもれにくくなっています。 - ランニングコストが低い。
麹菌の発酵熱で処理物が乾燥されるため、乾燥機は必要ありません。
飼料の特長
本システムでは、栄養価の高い飼料が製造されます。本システムの焼酎粕飼料による養豚テストで、一般飼料を与えた豚と焼酎粕飼料を15%配合した飼料を与えた豚を比較したところ、3ヶ月の飼育期間内では、焼酎粕飼料が配合された飼料を与えた豚のほうが20%ほど体重が重くなることが観察されました。
企業概要
三菱化工機アドバンス株式会社
所在地:川崎市川崎区大川町2番1号
取締役社長:池田盛一
設立:昭和47年8月
事業内容:プラントエンジニアリング、建設及びメンテナンス
株式会社源麹研究所
所在地:鹿児島県霧島市溝辺町麓876-15
取締役社長:山元正博
設立:平成16年7月
事業内容:麹利用技術開発、プラント販売及びコンサルタント