2006年01月24日
ニュースリリース
新型水素製造装置 HyGeia(ハイジェイア)をシリーズ展開
三菱化工機株式会社(社長:波多野 怜、所在地:川崎市川崎区大川町2番1号)は、都市ガスを原料に純度99.999vol.%以上の水素を100Nm3及び200Nm3毎時、並びに、LPGを原料に50Nm3、100Nm3、及び200Nm3毎時製造する新型水素製造装置・HyGeia(ハイジェイア)の開発を完了しました。昨年3月に販売を開始した、都市ガスを原料に水素を50Nm3毎時製造する同装置のシリーズとして、営業活動を開始しております。
このHyGeiaシリーズは、多数の水素製造装置納入実績に基づく経験とノウハウが集約された新型水素製造装置群です。
水素を50Nm3から200Nm3毎時製造する新型水素製造装置は、カードル(※1)、トレーラーにより供給され、半導体製造、石英ガラス製造、金属の熱処理などに使用される圧縮水素の代替用、或いは、燃料電池自動車実証試験を目的とした水素ステーション用に設置件数が増加しております。これらの用途について弊社は、水素ステーション用の4基を含む10数基を納入し、着実に実績を伸ばして参りました。
HyGeiaは、同等の水素製造能力を持つ従来型の小型水素製造装置に比較して、原料使用量の削減により水素製造コストが更に低減し、設置面積も大幅に縮小することができ、その上、装置の設置が更に容易になっております。
今回のシリーズ展開により、原料や水素製造量に関する適用範囲が広がったので、一層の拡販を図って参ります。
ハイジェイアシリーズの仕様
水素製造能力 | : 1時間当たり50Nm3、100Nm3、200Nm3 |
原料 | : 13A都市ガス(天然ガス)、LPG |
製品水素純度 | : 99.999vol.%以上 |
送出圧力 | : 0.7MPa以上(最大) |
ハイジェイアシリーズの特長
- 高効率化の追求
徹底した省エネルギー設計により従来型に比較して、約20%の原料使用量の削減を図り、製造水素コストの更なる低減を実現しました。 - コンパクト化の追求
設計の大幅見直しにより、同等の水素製造能力を持つ従来型に比較して、約半分の設置面積で済みます。都市ガスを原料とし、水素を50Nm3毎時製造する装置の場合、18㎡(W6m×D3m)が約9㎡(W2.7m×D3.4m)に縮小します。 - 高度な自動化の追究
多数の小型水素製造装置の運転経験を反映した信頼性の高いシステムを構築しています。
起動、停止はもちろん、負荷変動にも自動対応する運転シーケンスを標準装備しています。 - 設置工事の簡便性
スキッドマウント型のため、設置が容易であり、現地工事を簡素化できます。
(※1)カードル・・・内容積47L程度の容器を20~30本枠組みした、ガスを運搬するための装置