2003年11月06日
ニュースリリース
水素ステーションへの取り組みを強化
- 三菱化工機株式会社(社長:波多野 怜)は、これまでに長年培ってきたスチームリフォーミング(水蒸気改質)技術による水素製造装置を組み入れた水素ステーションの設計、製造、据付・建設についての取り組みを強化しております。
- ・次世代のクリーンエネルギーとして注目を集めている水素。この水素を燃料として走る燃料電池自動車には、燃料となる水素を供給する水素ステーションの設置が不可欠であり、今後燃料電池自動車の開発促進と合わせて、その設置個所の増加が期待されております。
- 「水素の化工機」を標榜する三菱化工機は、1963年水素製造装置の第1号基を納入以来、これまでに1時間当たり1,000Nm3以上の水素製造能力を有する大型水素製造装置62基を石油精製・石油化学、一般化学等の大手企業に建設納入しております。
- 更に三菱化工機は、上記の大型水素製造装置の他にも1時間当たり100~1,000Nm3の水素製造能力を有する中型水素製造装置を1988年に第1号基を納入して以来、金属処理、半導体、光ファイバー等の用途向けに18基の納入実績を有しております。
- また、1時間当たり100Nm3以下の水素製造能力を有する、省エネ、低価格の小型水素製造装置を1998年に東京ガスグループと共同開発し、1999年に第1号基を納入して以来、既に14基の納入実績を有しております。
- これら数多くの建設納入実績をもとに、燃料電池自動車の開発と水素の新しいニーズに注目し、水素ステーションの建設についても、三菱化工機は、早くから都市ガス(13A)、LPG、ナフサ、灯油等を原料として高純度の水素を製造する小型オンサイト水素製造装置を中核とし、これに昇圧・蓄圧ユニット、ディスペンサー等の周辺技術を組み込んだ水素ステーション一式のエンジニアリング・建設に着目、顧客にも提案する営業活動を展開してきました。
- この結果、東邦ガス㈱殿総合研究所水素ステーション(愛知県東海市)向け都市ガス(13A)を原料とする水素製造装置の納入を始め、(財)エンジニアリング振興協会殿が推進するJHFCプロジェクトのもと、新日本石油㈱殿が運営する横浜・旭水素ステーション(神奈川県横浜市)にはナフサを原料とする水素製造装置を含め機械設備一式を建設、東京ガス(株)殿・日本酸素㈱殿が運営する千住水素ステーション(東京都荒川区)向けにLPGを原料とする水素製造装置を続けて納入してまいりました。
さらに同プロジェクトのもと、現在出光興産(株)殿が運営する秦野水素ステーション(神奈川県秦野市)向けに、灯油を原料とする水素製造装置(出光興産(株)殿が開発した触媒を用いる)を含めた機械設備一式を建設中であります。 - 三菱化工機は、今後も信頼性・経済性の高い水素製造装置を中核に、昇圧・蓄圧ユニット、ディスペンサーを組み込んだ水素ステーション一式建設のエンジニアリングに注力してまいります。