2003年11月06日
ニュースリリース
次世代シリーズのGMP対応横型遠心ろ過機 HZ-PhⅡシリーズの国内第1号機を納入
- 三菱化工機(社長:波多野 怜)は、従来から販売しているGMP(医薬品製造管理基準)に対応した横型遠心ろ過機HZ-Phシリーズの新規改良型である次世代タイプの横型遠心ろ過機HZ-PhⅡシリーズの販売を本年4月より開始しておりましたが、このたび国内第1号機を製薬会社向けに納入致しました。
- 今回納入した新型機である次世代タイプの横型遠心ろ過機HZ-PhⅡシリーズは、バスケット内径800mm、バスケット容量88リットルのHZ800PhⅡ型であります。
この新型機には、従来型の特長である
・製品の全量回収が可能
・クリーンルーム設置に対応
・プロセスエリア全体の完全自動洗浄(CIP洗浄)が可能
・機内全ての目視確認が可能
・メンテナンス・取り扱いが容易
など5項目の機能を継承し、かつ、さらに次の6項目の機能が、新しく付加採用されています。
HZ-PhⅡシリーズでは、新開発のウイング式掻取装置を採用し、ケーシングのコンパクト化、軸系の設計改良により、
・掻取工程以外ではケーキ取り入れ口の上部がカバーされるため、ケーキ(製品)側へのミスト混入を完全にシャットアウト
・スクレーパが、ケーキ表面を押し付ける事が少ないので、ケーキ(製品)の破砕とケーキ層の圧密化が防止される
・機内全体の浸漬洗浄を含めたCIP洗浄液の使用量を従来型より27%節約
・従来型より更に小さな設置スペースで、クリーンルーム内の必要面積を20%縮小
・軽量化により基礎荷重を更に20%軽減
・従来型より更に10~20%遠心力をアップし、分離性能を向上
等さまざまなメリットで、機能を充実させている。
- HZ-Phシリーズは、医薬業界を中心として従来型シリーズと今回の新型シリーズを合わせて、既に国内で20台、海外でも100台の納入実績を有しており、従来型シリーズを3年前に販売を開始してから多くの顧客から関心をもたれ、受注・引合い共に好調であります。
- 今回の新型HZ-PhⅡシリーズは、バスケット容量43リットルから330リットルまでの4型番と、研究所や少量生産用途のニーズに応えるための小型機HZ400Ph型(バスケット容量11リットル)の5機種から構成されており、顧客からのさまざまな要望に対応できる品揃えとしております。
- 三菱化工機は、この新型HZ-PhⅡシリーズの有する多くの特長を最大限に発揮できる分野として、これまで中心であった医薬業界だけでなく、品種切替えが頻繁で製品ごとのコンタミネーションを嫌うファインケミカル・食品・高機能樹脂・トナー・塗料等の各業界・各用途への拡販を積極的に進めていくこととしております。
- この新型HZ-PhⅡシリーズの価格は、1台当たり2400万~5000万円(ステンレス製)であり、2年後に年間15億円の売上を目指すことにしております。