三菱化工機株式会社

水素製造設備に注力(住友化学工業(株)殿より大型水素製造設備受注他)

このたび、三菱化工機(社長:籔内 康雄)は、住友化学工業(株)殿 千葉工場向けに大型水素製造設備を受注し、設計/建設工事を開始致しました。本設備は天然ガスを原料とし、化学品原料用として水素を製造するものです。

今回の受注により大型高温リフォーマーとしては、昭和38年に第1基目を受注して以来第61基目となる設備であり、化学会社向けの大型水素製造設備としては、平成12年末に納入した三菱化学(株)殿 四日市事業所向けに続くものです。

本設備の受注に当たっては、上記の実績に基づく同設備への信頼感及び安心感を、顧客にご理解頂いた点でありました。

また、当社は、現在上記の大型水素製造設備(製造能力:1000Nm3/H以上)以外にも中型(製造能力:100Nm3/H 以上~1000Nm3/H)、小型(製造能力:100、75、50、40Nm3/H)の水素製造設備についても受注が続き、完成も相次いでいます。

これらの中型及び小型水素設備は、何れも工業ガスメーカー及びディーラー向けで、オンサイト型の水素供給用として設置されるものです。本年4月以降現在までに3基が完成し、さらに来年9月末までに新たに6基を完成・納入する予定です。

又、小型水素設備については、新たに200Nm3/H機を開発し販売を開始しました。従来は200Nm3/H程度の能力になると、機器据付、配管工事等は、設置場所での現地工事が主体となっていましたが、新開発の200Nm3/Hはスキッドマウント化の実現により、現地での工事期間及び量を削減することが可能となりました。

今後も、当社は、石油精製関連ではガソリン及び軽油の深度脱硫用に大型水素製造設備の新設及び能力増強が、化学関連では原料水素用として大型・中型の水素製造設備の新設が、またIT、金属関連等では、コスト低減を目的として水素の使用場所に隣接するオンサイト化した中型・小型水素製造設備の新設が、続くものと予測し、現在この分野への受注活動に注力しております。

さらに、当社は、これまで永年にわたり培ってきた水素製造技術をベースとして原料の多様化を目指して従来の都市ガス及びLPGの他に灯油を原料とする灯油原料機、燃料電池用水素発生機そして自動車用水素ステーション用設備の開発も推進しており、近い将来訪れる「水素時代」の到来にも対応できるよう備えを進めております。