女満別町リサイクルセンターの建設取りまとめ工事及び同センター向け機械設備一式の建設工事を完了
三菱化工機株式会社(社長:籔内康雄、TEL044-333-5354)は、このたび北海道網走郡女満別町が、「ごみの減量化と貴重な資源の再利用化を図るとともに、地域の生活環境の向上」を目的に新しく建設したリサイクルセンターの建設取りまとめ工事と同センター向け機械設備一式の建設工事を請負、本年4月建設工事が完了し、機械設備一式を完成・納入し、現在順調に稼動している。
本リサイクルセンターは、女満別町がが「幸せを実現できる町づくり」をシンボルテーマとする第三次女満別町総合計画に基づき、廃棄物処理対策の一環として建設されたものであり、人口約6千人の同町内にて収集される大量の空缶、空ビン、発泡スチロール製トレイ、ペットボトル、紙パック、ダンボール等を迅速に処理し、再資源化を図る施設です。
本リサイクルセンターの建設には、当社が同センターのメインとなる機械設備の設計、調達、据付工事を担当するとともに、同センター建設の取りまとめ業務を行い、基本設計を日本技術開発(株)、実施設計・施工監理を(株)清和設計事務所、建築工事を河西・ほっけん経常建設共同企業体、外構工事を(株)わかやま、がそれぞれを担当し、完了したもの。
本リサイクルセンターの機械設備は、受入れホッパー、供給コンベア、磁選機、アルミ選別機、プレス機、ビン選別コンベア、発泡スチロール減容機等から構成されている。
ごみ選別の処理工程は、トラックで運搬されてきた空缶等のごみ資源物を、受入れホッパー、供給コンベアにより選別工程へ運び、強力な磁石とうず電流の発生を利用して、スチール製品、アルミ製品を分別した後、プレス機により自動的にブロック状に圧縮減容するもの。空ビンは、空缶選別の次工程のビン選別コンベア上で作業員の手作業により、透明色、茶色、その他の色に分別される。食品トレイ、魚箱などの発泡スチロール製トレイ及びペットボトル等の廃プラスチックは、スチームにより熱溶融され、ブロック状の塊に減容化される。この間に破砕機を使用する必要がなく、破砕くずの飛散がないのが特長です。
資源物を選別・減容化したものは、それぞれ再生業者に引き取られるまでの間、同一建屋内のストックヤードにて整理・保管される。
同センターは、周囲の景観に配慮したやわらかな配色の外観とし、施設内部は、上部からの採光を取入れた明るい作業スペースの上、快適な作業環境を目指して、臭気対策と寒冷地の暖房を効率的に稼動させるため建物全体を断熱し、温風暖房設備及び作業者用の遠赤外線式暖房機を設け、さらに防塵対策の空気洗浄装置等も設置し、作業環境の向上を図りました。
同センターの各種機械設備の処理能力は、次の通り。
1日の処理能力 1.8トン/日
施設の概要は、次の通り。
敷地面積:7,206.02平方メートル
構造:鉄骨造平屋建
延べ床面積:686.85平方メートル
着工年月:平成10年7月
完成年月:平成11年3月(竣工式平成11年4月)