特長

• ろ材交換作業が自動で行なえるため、省力化・省人化が可能です。
• ケーキが均一に形成される水平ろ板構造の為、安定した精密ろ過を行うことができ、ケーキ洗浄においても均質な洗浄済みケーキを最小の洗浄液量で回収することができます。
• 少量のろ過助剤で均一なプレコート層の形成が可能です。
• 特殊なシール方式の採用により、ろ板からの液漏れがありません。
• 大容量のろ過が可能です。ろ過面積1㎡の標準ろ板と共に1.5㎡の大型ろ板もラインナップしています。
• ろ板内の各ろ過室は独立した構造で、ケーキ乾燥が容易です。
• 温度低下により固化する処理物に対しては、加温ろ板仕様をご提案します(オプション)。
• ろ過終了時における機内の残液処理はなく、製品の歩留改善に貢献します。
• 1台で2種類以上の液のろ過を同時に行えます。
• ろ板サイズに合せたカット紙式やろ布巻き取り式の適用により、ろ材のランニングコストが節減できます。

仕様

ろ板ろ過面積 ： 0.5m²/枚、1m²/枚、1.5m²/枚
ろ板枚数 ： 1枚～25枚/スタック、最大4スタックで 100㎡/台まで製作可能
処理量： 10～200L/m²・min（処理液性状による）
ろ過精度： 0.2～30μm（ろ紙、ろ材による）
ろ過圧力： 0.4ＭPa (オプション)0.9MPa
材質： （ろ板）SS400、SUS304、SUS316L、ポリプロピレン、ゴムライニング等
（ホース）合成ゴム、バイトン、テフロン、H-NBR 他
ろ板加熱： ジャケット方式（ろ過面と同じ加熱面積がとれる）

構造図

ろ板及びろ板スタック

正方形の水平ろ板2枚を垂直方向に重ね合わせることでろ過室を形成し、処理能力に合わせた枚数でろ板スタックを形成します。

ろ板開閉装置

ろ板スタック上部の機械式ジャッキがろ板を昇降させ、ろ紙交換時にろ板を開閉させる機構です。

ペーパーラック

ろ紙保持架台にろ紙が巻き紙の形で取り付けられ、各ろ過室に送り込まれます。

ペーパーエキストラクタ

スパイクによりろ紙を刺し、この移動によりろ紙交換を行なうピン方式とロール回転により移動を行なうロール方式があります。

ろ材交換方式

ピン方式タイプ（標準タイプ）

スパイクによりろ紙を刺し、リンク機構でロール状のろ紙を引き出しながら、ろ紙交換を行う方式。

ロール方式タイプ

2本のロールの回転により、ロール間に挟まれたろ紙を移動する方式。粘着性の高い液、固形分が多くケーキに厚みが必要な場合のろ紙交換に対応できます。スクレーパが付属しており、粘着性のケーキとろ紙の分離が行えます。

カット紙給排装置付タイプ

ろ板より大きめの方型のろ紙を自動アームを用いて交換する方式。設置スペースの低減とろ紙の使用量を1/3に節減できます。

ろ布走行タイプ

ろ布自動洗浄の機能を備えており、使用したろ布は巻き取りと洗浄を行い、リサイクルできるタイプです。固形分の回収にご活用いただけます。

分離の原理

ろ過サイクル

• ろ過開始から終了まで、一連の工程を自動で行います。

ラインアップ

主な用途

高粘度精密ろ過

高粘度樹脂液、シリコンオイル、乳化剤、界面活性剤、ポリプロピレングリコール、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、脂肪酸エステル、緑茶抽出液、顔料、農薬原料、活性炭、放射線廃棄物、有機溶剤、強酸液、食品、カーボン、研磨水、洗浄液、医薬品原薬中間体、化粧品、その他

• 化 学：シリコンオイル、界面活性剤、乳化剤、顔料、樹脂、有機溶剤、カーボン、強酸液、活性炭、農薬原料、化粧品、バイオプラスチック
• 医 薬：医薬中間体
• 食 品：糖アルコール
• 電子材料：液晶フィルム材料、正極材・負極材、銅箔圧延油、
• 非鉄金属：圧延油（アルミ、銅、ステンレス）、クーラント、レアメタル、金属粉、触媒
• エネルギー：焼却飛灰
• 代替エネルギー：バイオエタノール、藻類バイオ燃料
• 水処理：廃水処理