- エネルギー
- 汚泥処理
無動力撹拌式消化槽
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無動力撹拌式消化槽
無動力撹拌式消化槽は、発生するバイオガスの圧力を利用して消化槽内に液位差を発生させ、その液位差により機械的な動力を用いず消化槽内の撹拌を行うもので、撹拌動力の削減とメンテナンスの軽減が可能となります。
説明動画
特長
- 従来の機械撹拌方式、ガス撹拌方式と比較した場合、必要な動力はスタートアップ時のガス吹込み動力だけであり撹拌に要する動力が大幅に低減されます。
- 内部に機械設備を持たない構造であることからメンテナンス性に優れており、撹拌機への絡み付き等の機械トラブルのリスクが低減されます。
- 無動力撹拌のたびに内塔・外筒共に表層面が大きく搔き乱されるため、スカムの堆積が発生しません。
また汚泥を投入する外筒側は、外部に流出しない構造のため、発泡等のトラブルも発生しません。
フロー図
① 無動力撹拌式消化槽の内部は、外筒と内筒とに仕切られており、液相の底部で繋がった形状となっています。また、内筒と外筒の上部気相部は連通管で結ばれており、均圧弁で開放/閉止の操作を行う構造となっております。
② 均圧弁を閉じた状態にすると、外筒に発生したバイオガスが溜まり、外筒側気相部の圧力が上昇するのに伴って、外筒側の液位が低下し、内筒側の液位が上昇します。
③ 外筒側液位と内筒側液位が設定液位差に到達した段階で、外筒上部に濃縮汚泥を投入、投入された汚泥量と同量が内筒の塔頂近くに設置された消化汚泥流出管から消化汚泥として槽外に排出されます。
④ 汚泥投入終了後、均圧弁を開放すると、内筒と外筒の間に液位差による位置エネルギーが発生して、内筒側から外筒側に一気に内部汚泥が流れ込み、内筒底部に設けられた撹拌ブロックによって旋回流が形成され、消化槽内が撹拌されます。
以上が1バッチの撹拌運転となります。3時間間隔で、一日8回撹拌動作が行われます。
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