生物脱臭プロセス（充填式生物脱臭法）

下水処理施設等から発生する臭気を微生物の代謝機能を利用して除去する装置です。三菱化工機の充填式生物脱臭装置は、内部に繊維状担体を充填し、この担体上端を支持体で固定し、下端は自由端として隙間なく吊り下げるので、長期にわたり閉塞せず、負荷変動に対しても安定した処理が可能な装置です。

特長

吊下げ構造で、付着微生物が適度に洗い落とされるため、長期運転に対しても低圧損を維持し、圧損の上昇や閉塞がなく、また流速を早く設定できるので、大量処理に適しています。(平成5年初号機の納入時より、62基納入。全て閉塞がありません。）
薬剤等を使用しないため、維持管理費は脱臭ファンの動力費のみでよく低ランニングコストです。
担体は、耐久性、耐食牲に優れ、軽量・強固のため、長時間の使用が可能です。(20年以上の長期稼働実績もあります)
担体は、ループ状のため比表面積が大きく、従って微生物の保持量が多く、接触効率が良好のため、高濃度臭気・負荷変動に対しても安定した処理が可能です。
後段に活性炭吸着塔を設置することで高度な脱臭が可能ですが、臭気条件によっては生物脱臭単独での処理も可能です。(生物脱臭単独処理実績22件)