三菱化工機株式会社

「下水道展'24東京」出展のご案内

三菱化工機は、東京ビッグサイトで開催される「下水道展'24東京」(会期7月30日(火)~8月2日(金)、主催:公益社団法人日本下水道協会)に出展いたします。本展示会では、昨年より初号機が稼働を始めた熱可溶化装置を、収集データを元にご紹介いたします。さらに当社の下水処理場における様々な技術・製品もあわせてご紹介いたします。

また、脱水機構を付けたし尿・浄化槽汚泥用セルフクリーン-スイングディスクスクリーンおよび急傾斜対応型のダブルピッチバケットコンベヤのテスト機や、汚泥堆肥化装置の模型を展示します。

ぜひ、会場へ足をお運びいただき、ご覧いただければ幸いです。
展示会スタッフ一同、皆様のご来場を心よりお待ちしております。

展示会期 2024年7月30日(火)~8月2日(金)10:00~17:00
(初日は10:30より開場、最終日は16:00にて閉場)
展示会場  東京ビッグサイト (東京都江東区有明3-11-1 〒135-0063)
当社ブース  No. 2-410

第61回下水道研究発表会

日時 2024年8月1日 セッション名:N-9-4-3 15:20~17:00(3番目)
会場 タイム24ビル(東京都江東区青海2-4-32)第1会場(研修室131) 
発表テーマ 「嫌気性消化における高効率加温設備(可溶化装置)の立上げ状況について」
発表者  三菱化工機株式会社 水環境プロジェクト部 栗原 元

壁面展示パネル 

① 「熱可溶化装置」

熱可溶化装置(タンク)
熱可溶化装置

本システムは、下水処理施設における脱水汚泥の減量化とバイオガスの増収を目的とした、汚泥熱可溶化装置です。汚泥中の有機固形物の分解率を向上させることができ、脱水汚泥の排出量を低減させ、バイオガスの増収を可能としたものです。2017年度「下水道革新的技術実証事業(通称:B-DASHプロジェクト)」に「高効率消化システムによる地産地消エネルギー活用技術の実用化に関する実証研究」として採択され、現在も唐津市浄水センターにて自主研究を継続中です。可溶化に必要な熱エネルギーで消化槽の加温・温度保持が賄える効率的な消化加温設備で、既存の消化設備にも追加導入が可能なシステムです。

唐津市浄水センター既設消化タンク改修工事向け加温設備として、可溶化装置初号機が導入され、2023年3月に完工、現在同処理場内にて発生する汚泥の全量を可溶化処理している状況です。また本納入実績により2023年度の新エネルギー大賞 新エネルギー財団会長賞を受賞しました。

② 「三菱化工機の下水処理技術」

当社では環境事業として、1950年代後半から水質汚濁の防止事業に取り組んでまいりました。ヒューマン・エンジニアリングをモットーに、人と地球にやさしい快適な生活環境の創造をめざしています。小規模下水処理場から大規模施設まで、下水の入口から出口までの各施設を数多く納入し、常に省エネ・低コスト・高機能に優れた施設をご提供しています。各処理施設の提供の他、設備の運転業務、水質分析、メンテナンス予備設備診断に至るまで、「水の総合エンジニアリング」として総合的に水を処理・管理する体制を整えています。

 展示機・模型

① 「脱水機構付きセルフクリーン-スイングディスクスクリーン(SC-SDS)」

「脱水機構付きセルフクリーン-スイングディスクスクリーン(SC-SDS)」
「脱水機構付きセルフクリーン-スイングディスクスクリーン(SC-SDS)」

し尿・浄化槽汚泥中の夾雑物を連続的に分離除去するため、三菱化工機が独自開発した回転ドラムスクリーンです。下水処理場向けに豊富な実績がある回転ドラムスクリーンと、その高機能型である自己清掃機能付きドラムスクリーン(SC-SDS)にて培った技術を、し尿・浄化槽向けに改良した製品となります。脱水機構をユニット化することでコンパクトでありながら多機能化した機械スクリーンとなっています。

② 「急傾斜コンベヤ/ダブルピッチバケットコンベヤ」

ダブルピッチバケットコンベヤ
ダブルピッチバケットコンベヤ

従来チェーン1リンク毎にバケットを取り付けていたバケットコンベヤに対して、チェーン2リンク(ダブルピッチ)単位にてバケットを取り付けることで、バケット容量を大型化させ、搬送量の増加を図りました。その他に①こぼれた搬送物の再搬送、②コンベヤ終端部での掻き残し解消、③部品交換の簡素化、④シュート部持ち帰り現象の改善などの特長を有した新型急傾斜コンベヤです。

③ 汚泥堆肥化システム

近年、下水処理場より発生する汚泥処理量の増加に対し汚泥の省エネルギー、省資源による処分方法がクローズアップされています。また農業においては、化学肥料の多用による地力の低下が問題となり、有機肥料が見直されるようになりました。これらの問題を同時に解決できる資源再利用プロセスとして、コンポスト化に着目し、省エネルギー型の汚泥コンポスト化装置の販売を開始しました。

以上