三菱化工機株式会社

水素製造装置 累計100基受注

三菱化工機株式会社(社長:波多野 怜)は、富士石油株式会社殿より、大型水素製造装置の新設工事を受注致しました。今回の受注は、水蒸気改質炉を使用した水素製造装置として、100基目に当たります。現在までに納入した水素製造装置の累計製造能力は、1億2235万Nm3/dayとなります。

本装置は、富士石油株式会社殿の袖ケ浦製油所に設置されます。水素製造能力は1万5000Nm3/hであり、原料はオフガス(石油精製で発生する副生ガス)です。なお、今回の受注は、多くの実績に裏付けされた信頼性の高さ、建設コストの競争力、運転効率のよさが、高く評価されたことによるものです。

なお、水蒸気改質炉とは、天然ガス・LPG・ナフサ・灯油等の原料を、水蒸気の存在下、高温で分解・改質する装置です。1964年に、都市ガス会社向けガス発生設備に組み込まれて以来、主として重油脱硫用水素、化学品原料用水素、メタノール合成ガスの製造に用いられてきました。また、最近では、IT関連等小規模ユーザー及び水素ステーション向けの新型水素製造装置・HyGeia(ハイジェイア)においても使用されています。

今後も、多様な原料に対応でき、幅広い製造能力を提供できることを武器に、水蒸気改質炉を組み込んだ水素製造装置の販売を、強力に展開して行きます。