事務系職種座談会
現場で直面する課題、仕事の面白さ・大変さなどについて、
事務系職種の先輩社員が本音で語る座談会。
Talk session
現場で直面する課題、仕事の面白さ・大変さなどについて、
事務系職種の先輩社員が本音で語る座談会。
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三菱化工機の製品やエンジニアリングサービスを必要とするお客様は多岐に渡ります。お客様が抱える課題も、その先で向き合う社会課題も多種多様です。現場の第一線でお客様と密接に関わり、課題に応じたソリューションを提案する営業は、日々どんな問題に直面しているのか、各事業の営業の生の声を聞きました。
H.S
経済学部卒 2022年入社
プラント営業部 プラント営業課
既存顧客を中心とした、プラントエンジニアリング業務の営業を担当。主に食品関連メーカーにおける食用油の生産プラントを運営するお客様に対し、設備の更新に関する提案や新規プラント建設計画への提案活動を行う。
M.A
経済学部卒 2012年入社
水素・エネルギー営業部 水素・エネルギー営業課
水素製造装置の新規販売、既存ユーザーへのアフターサービスにおける営業を担当。FCV向けの水素ステーション、半導体関連など複数のモノづくり産業、水素を必要とする広範囲のお客様を対象に営業活動を展開。
M.H
社会科学部卒 2022年入社
舶用機械営業部 舶用機械営業課
日本国内の造船所を対象に、主に油清浄機などの舶用機械の営業を担当。船舶の燃料油やエンジンの潤滑油から不純物を取り除くために無くてはならない機械として、長年に渡りニーズが絶えない三菱セルフジェクター(三菱油清浄機)を販売している。
M.A
国際政治経済学部卒 2017年入社
総務人事部 人事課
キャリア人材の採用業務を担当。各部門の人材状況をヒアリングし、求人・選考活動をサポート。各部門の人手不足などの課題に対し、中途採用・派遣受入・請負契約といった手段を用いて、人材の面で解決を試みる。
Q1
M.A
前提として、例えば半導体業界のお客様をはじめとしたモノづくりの現場で、水素の需要が高まっている現状があります。そこで、広く産業全体で水素の供給網を整備する取り組みが模索されていますが、私たちの水素製造装置もその手段の一つとして期待がかけられています。まず、そうしたニーズに一つひとつ応えていくことが私たちの大きな使命だと思っています。
その中での水素の用途ですが、やはり環境課題への解決の一助とする目的が大きいです。カーボンニュートラルという大きな課題に立ち向かう手法の一つですね。例としては、メタネーションという技術への活用も行われています。
M.A
水素とCO2から天然ガスの主成分であるメタンを合成する技術です。当社の水素製造装置を活用して生産現場にメタネーションを導入できれば、CO2を削減でき、かつ、合成したメタンをさまざまな用途に利用できます。こうした利点もあり、複数のお客様の生産現場で導入が検討されています。
H.S
やはり、お客様がプラント設備の更新を計画する際には、CO2の排出量削減が重要な目標の一つになっています。また、せっかく設備を更新するわけですから、時代の要求に合わせたクリーンな生産現場へと進化させていくことは、モノづくり企業にとって使命でもあります。こうした観点から、コストも踏まえたさまざまな提案を行なっています。
M.A
この点、社内で協働することもありますね。私たち、水素・エネルギー営業課が、プラント営業課のお客様に対して、水素製造装置の知見を持って一緒にお客様に提案活動を行うこともあります。今、こうした連携が社内で活発に行われています。
M.H
例えば私が販売する油清浄機は、環境課題に対する貢献とは違う価値を世の中に提供していると思っています。大きく言えば、物流を止めずに人々の生活に貢献する、社会の基盤を支える仕事です。記憶に新しいところでは、コロナ禍にコンテナがストップし物流が混乱したことを、覚えている人もいると思います。物流は経済や生活の生命線ですから、物流の安定化に貢献できている仕事だと言えます。
M.A
船舶が世界の物流の大半を担っていますが、油清浄機が物流の安定化にどのように貢献しているのでしょうか。
M.H
現在、世界中の船舶は安価な重油で動いているんですが、なぜ安価な重油で船を動かせるかというと、私たちの油清浄機が重油から大きな不純物を取り除いて、燃料や潤滑油として使用できるようにしているからです。もし、油清浄機に関するアフターサービスが滞るなど、安定稼働が難しい状況になってしまった場合、世界の物流に影響が出てしまうかもしれません。
M.A
ただ、今後は船の業界でも水素やアンモニアなどの新燃料で動く船が出てくると言われていますよね。
M.H
課題が現状多く、先の話になりそうですが、新燃料に対応した製品が求められてくると思います。
M.H
国内向けでは90%以上あります。海外向けに関しては現在海外メーカーとトップシェアを争っており、世界中の船舶の多くに搭載されていると言えます。
M.A
私が担当する中途採用活動は、やはり社内向けの課題解決がメインです。その点、皆さんの担当業務とは直面している問題が少し違うかも知れません。ただ、私たちの活動で各部署の人員が整わなければ最終的に社会に価値を発信できないわけですから、大きな視点で見れば、同じ課題の解決を目指していると思っています。
Q2
M.A
私は、父がエンジニアだった影響でモノづくり業界に興味があったことが大きいです。私自身はエンジニアではありませんが、自らが関わる製品が世に出て、社会の課題を解決するという点に憧れのようなものを抱いていました。
M.H
私も同じで、就職活動の時は製造業、特に機械をつくっているメーカーを志望していました。特に三菱化工機は、現在担当する油清浄機という長く支持されている製品もあり、その一方で、水素製造装置という未来を感じさせる製品も同時に世に送り出していて、製品に魅力を感じたことが大きいです。単純に、製品が面白そうという印象がありました。
H.S
私は少し違うかもしれません。就職活動の時はあまり特定の業界にこだわっていなくて、金融業界なども見ていました。ただ、三菱化工機という会社を知った時、水素技術などを用いて環境課題の解決に貢献している企業だという印象を持ちました。入社したら、自分もそうした領域に関われるかも知れないと感じたことが、大きな理由です。
M.A
私は出身が北九州で、工業地帯なんです。周りに製鉄所などがあって、子どもの頃から巨大なプラントが好きだったという原点があります。ただ、三菱化工機に入社したのは人に惹かれた部分が大きいです。選考の中で出会う人が魅力的で、こんな人たちとだったら、楽しく働けるんじゃないかと思ったことを覚えています。
Q3
M.A
私は水素製造装置の新規販売がメイン業務です。営業ですからやはり数字は重要視します。例えば、どれだけ営業のプロセスを頑張ったとしても、最終的に契約できなければ成果はゼロです。それは、私に限らず営業のみんなが思っていることじゃないかと思います。
営業活動ではゼロから1を積み上げる面白さがあります。新規のお客様を自分で開拓して、水素製造装置の良さを知ってもらい、付き合いを始めてもらえる時というのが、営業にとって一番の達成感を感じる瞬間だと思います。
M.A
入社理由の話にもありましたが、人との関係をつくっていく、深めていく面白さがあることが、営業の魅力ですか?
M.A
そうです。新規のお客様って「初めまして」から始まって、どんな人なんだろうと少しずつ関係性をつくっていきます。その過程がやはり、面白いですね。先ほど、プロセスは評価されないと言ったんですけど、数字を抜きにした自分の人生経験では、人と関係性をつくっていくことがすごく財産になると思っています。
H.S
私はまだ経験が浅いこともあって、ゼロから1を生み出した経験がなく、いわば「1」の関係性を10に増やしていくような感覚で仕事をしています。プラントエンジニアリングは業務の幅がものすごく多岐に渡っていて、たくさんの人との協力が不可欠です。社内外の人との調整がすごく難しく、専門的な知識も必要です。足りない点ばかりなのですが、それでも、少しずつ勉強を重ねて、お客様に提案内容を評価してもらえることもあり、それが嬉しい瞬間です。
M.H
私が担当しているお客様は、私が担当するずっと以前から三菱化工機の製品を使っています。その中で一番のプレッシャーは、自分がこの信頼関係を壊してはいけないことです。その点は常に気を張っています。造船所、船主、船を運行するオペレーター、商社など取引先が非常に多く、さまざまな方と接点を持って仕事を進めていく事に面白さと大変さがあると感じています。
M.A
人事という仕事は、採用のマッチングで苦労します。各部署が必要とする人物像にマッチする候補者を見つけ出すことも難しいですが、見つけ出せたとしても、最終的に求職者の希望と折り合いがつかず辞退になるケースもあります。しかし、うまくマッチングできた時は嬉しいです。私たち人事が人のご縁をつなぐことで、会社が成り立っている一面があると思っていますので、その点で貢献できることがやりがいです。
Q4
M.A
私は採用という、企業と人の出会いをつくる最初の入り口の仕事をしていますが、入社してくれた方が三菱化工機の働く環境に満足して、力を発揮できるような環境をつくっていくことが使命だと感じています。
M.H
私より遥かに知識や経験が豊富なベテランの方々に、知識面で追いつくことが目標の一つです。お客様に言われたことだけを対応するのではなく、自分から提案ができる人材に成長していきたいです。また、所属部署全体では、今後は油清浄機だけではなく脱炭素に貢献できる新製品の開発を目標としています。そうした未来へのアプローチにも、力を発揮できるようになりたいと考えています。
H.S
私はすごくシンプルに考えていて、今まで培ってきたプラントに関わる知識を使って、たくさんのお客様との出会いの中で提案を行なっていきたいです。お客様の課題から自分にできることを探し、ゼロから1を創る仕事をしていくことが目標です。そのためにはまだ知識が足りてないと実感していますので、引き続き勉強を続けていきます。
M.A
現在は水素製造装置の営業を主に担当していますが、今後はプラントをはじめ他分野の営業活動も行なっていくようになると思っています。つまり、一つの製品だけではなく、今後は社会が必要とするものに応じて多様なソリューションを取捨選択し、お客様に総合的な提案ができる営業に進化する必要があると考えています。そのためには、やはり勉強です。私は営業という仕事が好きですから、これからもお客様の役に立つ提案をするために、勉強が欠かせないと思っています。
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