人事や先輩に感じた誠意が
入社を決意する決め手に
私が三菱化工機を志望した理由は、環境関連の事業を展開していた会社だったからです。大学では化学工学を専攻し、汚染水の浄化について研究していたので、環境問題に貢献できる仕事に就きたいと考えて就職活動をしていました。実際には商社や文具メーカーなど、幅広い業種の会社を見ましたが、当社の面接を受けた時に人事担当の方が緊張をほぐそうと配慮してくださったことや、私の返答を否定することなく前向きに受け止めてもらえたことで、他社と違う印象を受けました。また、会社説明会で先輩社員の方が質問に答える場面で、用意された回答ではなく自分の言葉で話していたことも入社を決めた理由の一つです。教育研修や職場の雰囲気を詳しく聞いて、入社後に自分が働いているイメージを描けたのも安心材料になりました。
私の仕事はプラント等の製造・処理設備に組み込まれる単体機械の設計で、主にろ過機を担当しています。固体と液体を分離するのがろ過機の役割で、汚泥の処理をはじめプラントのプロセスでは固液分離が欠かせません。装置の大きさは卓上サイズのものから3mを超えるものもあり、当社は加圧や真空、圧搾など用途に応じてさまざまな機能を持つろ過機を取り扱っています。
お客様からの感謝の言葉に
仕事のやりがいと喜びがある
設計部門は机に向かって黙々と図面を描くイメージでしたが、担当する業務のメインはプロジェクトマネージャー(以下、プロマネ)です。関連部署への業務依頼から予算管理、お客様やベンダとの打ち合わせ、現地での運転確認など、プロジェクトを推進するために大勢の人と関わります。新人の頃は先輩からOJTでプロマネのノウハウを学び、3年目くらいからプロマネデビューしました。プロマネとしてお客様のご要望や社内外の意見を集約し、それをベースに設計者として図面を描いて形にするのも業務の一つです。設計者は、新規の技術開発や構造検討など幅広い業務に取り組む必要もありますので、ずっと同じ定型業務をすることが苦手な人には、性格的に合っているのかもしれません。
仕事の喜びを感じるのは、ろ過性能の向上、省エネやコスト削減など、お客様の課題を解決できたときです。過去に、ろ過機にろ布を取り付ける手間を減らしたいというお客様の要望に応えるべく、新しいろ布の取り付け方法を提案しました。結果、ろ布の交換作業が短縮でき、「すごく楽になった、ありがとう」と感謝の言葉を頂き、この仕事をしていて良かったと心から思いました。
メンバーを牽引するために
真摯にプロジェクトと向き合う
高校時代は生物を学び、大学では化学や化学工学を専攻、設計の部署に配属後は構造力学を日々勉強し設計に生かしています。設計を担当していますが、会社に入るまでCADを触ったこともありませんでした。しかし、設計初心者だからこそ、形式に凝り固まらない発想を武器にすることで、他者とは違う設計者を目指しました。
設計部門だけでは機械を造ることはできません。他部署の担当者とコミュニケーションを欠かさず、誠意のある対応で信頼関係を築くことが何よりも重要と先輩に教わりました。もし何か問題が起きた時、自分のミスで迅速な対応が必要になった時に、「あなたのためなら頑張ろう」と思ってもらうためには、私自身が常に誠意を持ってプロジェクトと人に向き合い、責任を果たす姿勢でメンバーを牽引することが必要です。それを自覚してから、プロマネという仕事のやりがいと責任意識がさらに高まりました。
私たち機械事業本部の目標は、当社が「固液分離技術、製品のリーディングカンパニー」になることです。優れた機能や対応力によりお客様からの信頼性を高め、評価を頂くことによって、「固液分離のことなら三菱化工機」というイメージを定着させることが私の夢であり、日々の業務で常に意識をしていることです。
ある1日のタイムスケジュール
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8:30
出社
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9:00
メールチェック
急ぎのメールへの返信やスケジュール調整 -
10:00
出張に向けて書類作成ほか準備
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12:00
食堂で昼食
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13:00
図面会議
開発案件のため、各部署の技術的な意見を集約 -
15:00
会議の議事録を作成 アドバイスを図面に反映
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16:00
図面チェック
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17:30
退社