川崎のEnergy が結集!
川崎市、元祖ニュータンタンメン本舗と協業した
“水素|ノー炭炭(タンタン)メン”プロジェクト始動。

1935年、川崎の地に創業した三菱化工機が中心となり、循環型エネルギー社会の実現を目指すMKKプロジェクト」。活動分野の1つであるFOOD&HEALTHの取り組みとして、“脱炭素”というキーワードのもと、地元の企業や学生たちと連携し、川崎のまちを舞台にあるプロジェクトを始動させた。まちを巻き込んでの壮大な実証実験がいま、川崎で始まろうとしている。

  • 世界に誇れるまちづくりをリーディング

    「MKK」には、MORE Sustainable, KEEP Innovating for a KINDHEARTED Societyという意味もあり、持続可能な発展に挑戦し、快適な社会を実現するというビジョンをプロジェクト名に込めている。ジャンルを超えて、共創しあえる風土がある川崎の地において、三菱化工機が自社だけではなく、地元企業や学生、自治体なども巻き込み共創する姿勢を表している。

    キーワードは「人・場・技術」。
    「私たちには長年培ってきたモノづくり・エンジニアリング技術、中でも水素においては小型オンサイト水素製造装置(その場で水素をつくる)は業界シェアトップという実績もあります。そのノウハウを活かし、さまざまな分野の企業や団体とまちづくりのパートナーとなり、川崎発クリーンエネルギーの循環型社会を実現したいという目標を掲げています」(三菱化工機 山田談)

    そのためにまず、「川崎を世界一のクリーンなまちにしていきたい」と意気込んでいます。(三菱化工機 山田談)

     

    ※写真はチームMTGでプロジェクトをリードする三菱化工機企画部主席 山田

  • ジャンルを超えて共創しあえる風土がある

    川崎はもともと、日本の高度経済成長を支えてきた工業地帯。1960年代に公害で苦しむも、その後、環境技術が進歩し、きれいな空気や川を取り戻してきた歴史がある。そうした経験から川崎というまちには、自治体や企業、市民が団結し合い、新しい取り組みにも力を合わせてチャレンジする土壌が形成されているのだ。

    「また、川崎はブレイキンの聖地と呼ばれるほど多様なストリートカルチャーが盛ん。若者たちのエナジー溢れる、ソウルフルなまちでもあるんです。技術的なエネルギーだけでなく、川崎という場のエネルギー、人や文化がもつエネルギーを結びつけることで、教育、スポーツ、食、医療、環境といったさまざまな分野において、未来に化学反応を起こしていきたいと考えています」(三菱化工機 山田 談)

  • 楽しみながら取り組める
    「KAWASAKI SOUL」とは?

    川崎市は「かわさきカーボンゼロチャレンジ2050」を掲げ、脱炭素シティを目指している。しかしながら、私たちの日々の暮らしにおいて、脱炭素をはじめとした具体的な事例が身近になく、なかなか実感がわかないという人も多い。

    企業にとっては脱炭素化へのシフトや、新規ビジネスに乗り出すための研究・技術開発、市場開拓は、人的リソースやコスト面においてまだまだハードルが高いことも事実だ。

    そこで、地元に根づいた企業や店、市民や学生とともに、身近な食、教育、エンタメを通じて、脱炭素化の実例を生み出す機会と場になるよう、MKKプロジェクトの一環として「KAWASAKI SOUL」を発足させた。

    「チャンスさえあれば、脱炭素っていい取り組みだよね、と実感できるはず。イベントやお祭などを通じて、気軽に、楽しく感じてもらえる機会と場を提供したいと考えています。私たちが持っているエネルギー技術とさまざまなジャンルの技術が掛け合わされば、新しいクリーンな商品やビジネスがたくさん生まれると思うんです。地元の若者たちも巻き込んで、世界に誇れるまちづくりをしていきたいですね」(三菱化工機 山田 談)

    これもエナジーの力だろうか。私たちが伝えたいのは、新しいコト・モノ・ヒトとの出会いがたくさん待ち受けているかのような期待感。これから始まる「KAWASAKI SOUL」でのさまざまな分野との取り組みで、一体どんな化学反応を起こし、どんな商品や事業が生まれるのだろうかとワクワクしている。

  • ソウルフードが脱炭素化って⁉

    「KAWASAKI SOUL」の第一弾としてのプロジェクトが現在進行中。9月30日夕方、MKKプロジェクトのオフィスであるカワサキベースに、プロジェクトに携わる各方面のメンバーが集結した。
    個性的な顔ぶれで、入念に打ち合わせしているのは、なんと、川崎のソウルフードである「元祖ニュータンタンメン本舗」を脱炭素化させようというもの! しかも、きたる11月2日に開催の「みんなの川崎祭2025」で、「水素|ノー炭炭(タンタン)メン本舗」を出店する予定だ。

     

    ※写真は9月30日のミーティング風景。まるっとサステナCAMPのインターン、元祖ニュータンタンメン本舗の広報担当者、川崎市三菱化工機の各担当者など総勢28名が一堂に会し、期待と不安が渦巻く中、定例ミーティングがスタート。

  • 水素を使った調理器具でつくる脱炭素ラーメン。

    その名も「水素|ノー炭炭(タンタン)メン」!

  • 学生の発案から生まれた、
    ユーモアのある一品

    このユーモアにあふれたプロジェクトは、楽しく脱炭素を学び、発信する「まるっとサステナCAMP以下、注釈1」に所属するのひとりの学生の発案から始まった。

    「麺を茹でるエネルギーをガスから水素に置き換えれば、CO2を排出せずにラーメンがつくれるのではないか? 脱炭素ラーメンを提供できれば、たくさんの人に脱炭素化の取り組みを身近に感じてもらえるのでは?」

    そんな奇をてらわない素朴な思いが、市や企業を動かし、いまや官民学が一体となって具現化されようとしている。MKKプロジェクトメンバーにとっても、発案した学生メンバーにとっても、取り組み甲斐も喜びもひとしおの瞬間だ。
    第1期から活動に参加しているという田中悠太さんは、「川崎市や大企業まで動かすような大きなプロジェクトに発展するなんて、とても驚いています。僕自身も、元祖ニュータンタンメン本舗の味が好きで通っているので、今から楽しみで仕方ありません」と期待をにじませる。

     

    注釈1
    まるっとサステナCAMPとは、脱炭素モデル地区である川崎市・溝の口を拠点に活動する高校生から20代前半の社会人がインターンとして集まり、脱炭素について学び、自分たちの特技や日ごろの活動と結びつけて脱炭素社会へ向けたアクションを起こす次世代型環境プロジェクト。

     

    ※写真はこの日参加してくれたのまるっとサステナCAMP 3期生のみなさん。左から稲田早希さん、田中悠太さん、眞期彩由美さん。20歳前後の若者たちの日ごろの活動がプロジェクトを動かした!

  • 出会いの連鎖でおこる
    大きな化学反応

    このプロジェクトにつながったきっかけは、ある日、川崎市シティプロモーション推進室の都築直也さんが、まるっとサステナCAMPのミーティングを取材したときのこと。

    「一枚の付箋にあった“脱炭素ラーメン”というキーワードに興味をかきたてられました。三菱化工機さんの水素を活用した技術と合わせて、何かおもしろいことができないかなと。元祖ニュータンタンメン本舗さんにも声をかけたところ話が進み、みんなで盛り上げていこうということに。さまざまな人が集まり、ひとつのものを作り上げるという風土が川崎にはあると感じています」(都築さん 談)

    つなぎ役を担ってくださった川崎市。大きな都市だけれど、みんな顔がつながるような身近な感じがこのまちにはあり、今回のようなプロジェクトに結びついた。

     

    ※写真は、「川崎から世界へ!」と意気込みのポーズをとってくれた川崎市の職員のみなさん。左からシティプロモーション推進室の朝倉千亜希さん、都築直也さん、 脱炭素戦略推進室の笠松志保さん、安川宏太さん。

  • 都築さんから声をかけられたという元祖ニュータンタンメン本舗の広報・三浦拓真さんは、「話をいただいたとき、水素でどうやってやるんだろうと漠然としたのですが、シンプルにエネルギーが替わるだけだなと。脱炭素の取り組みにもなるし、一緒にまちを盛り上げたいです」

    馴染みのあるいつものタンタンメンでそれを体験し、川崎市民のみなさまにも喜んでいただきたい。官民学の取り組みの結晶である「水素|ノー炭炭(タンタン)メン」は、11月2日に開催される「みんなの川崎祭2025」にて数量限定で提供予定。果たして水素で調理は成功するのか?
    本WEBサイトにて、開発の様子をお伝えしていきます。
    こうご期待!

    ※写真は、川崎区にある本店・京町店をはじめ、川崎市を中心に46店舗を展開する元祖ニュータンタンメン本舗の広報、三浦拓真さん。脱炭素化した川崎のソウルフードも楽しみだ。

  • 川崎市・報道発表資料

    川崎市リンク

    報道発表資料(川崎のソウルフード「元祖ニュータンタンメン本舗」を脱炭素化!「水素|ノー炭炭(タンタン)メン本舗」が11月2日「みんなの川崎祭」で限定オープン)

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