PEOPLE.5

社員を知る.5

超臨界の技術を活かした
新たな事業開発に挑みたい

プロジェクトエンジニア

水素・エネルギープロジェクト部
水素・エネルギープロジェクト課

工学部卒 2013年入社

K.D

業務経験ゼロから始まった
プロジェクトエンジニアとしての
キャリア

就職活動中に三菱化工機という会社を知ったのは、私が大学で超臨界流体の研究をしていたからです。超臨界流体とは、物質にかける圧力と温度を上げて臨界点を超えた状態であり、液体と気体の中間の性質を示すなど他には見られない特徴を有します。これは食品・医薬・化学分野での分離・反応溶媒など様々な用途に利用される技術で、あまり知られていませんが、当社は国内の先駆けとして超臨界を利用した装置を手がけていました。そこが接点になって、興味を持ったことが志望動機です。

入社する前には研究開発をイメージしていたため、各種プラント設備設計のプロジェクトマネジメント業務を行うプロジェクトエンジニア(以下PEと表記)に配属された時は戸惑いました。設計などの業務を一定期間経験した人がPEひいてはプロジェクトマネージャーになるというケースが多いので、知識も経験もないうえに人と話すのが苦手な自分に務まるだろうかという不安もありました。しかし、実際に業務に就いてみると上司や先輩に恵まれたこともあり、業務に対する苦手意識は誤った先入観だったことに気付きました。PEは一人で完結する仕事ではありません。大勢の人の力を束ねて、プラント製造プロジェクトを推進するやりがいと責任の大きな仕事なのです。

大勢の人に関わる業務のなかで
自分自身の成長を実感できた

私が担当している水素関連のプラント建設及び装置製造に関わる社内のメンバーは約20人で、お客様への見積提案から竣工まで平均して1~2年くらいの期間を要します。全国のお客様を担当しているので出張も多く、プラントの試運転中は数週間から数か月現地に滞在するため、忙しい年は1年の半分くらいしか会社にいません。しかし、大阪や福岡など、知らない土地で暮らすのは楽しいと感じるので、性格的にこの仕事に向いているのだと思います。

PEの仕事は、見積からお客様との折衝、図面や資料の作成、官庁などへの申請手続き、各種手配業務、予算管理、関連部署間の調整から試運転などの現場業務まで、多岐にわたります。機器や配管、計装電気などの設計部門であれば、それぞれの専門性を追求しますが、プロジェクト業務は全ての分野において広範な知識が必要になります。いくつかのプロジェクトを経験する中で、少しずつ自分の成長を実感することができましたが、まだまだ知らないことや学ぶことが沢山あるため、都度自分で調べたり知見者にヒアリングしながら業務を遂行しています。最大の収穫は、プロジェクトチームをまとめることによりコミュニケーション能力が向上したことです。

完成したプラントの運転が始まり、チームのメンバーはもちろん、お客様や協力会社、現場スタッフの方々から感謝の言葉をかけられた時に味わう達成感と喜びは、PEならではのものだと思います。

入社2年目に訪れた、世界初の
プロジェクトに参加するチャンス

私は入社2年目の2014年に、下水のバイオガスをリサイクルして水素を製造し、燃料電池車に供給する水素ステーション建設プロジェクトに参加することができました。これは九州で行われた国土交通省による世界初の取組みであり、当社としても将来を見据えて力を入れている分野の一つなので、とても貴重な経験になりました。当社はこれまでこのような最先端技術の開発・実証試験を通して培ったノウハウ・自社プロセスを蓄積してきました。あと10年くらいの間に、新しい当社独自の製造プロセスを開発・実用化して、業界における地位を不動のものにするのが私の夢です。さらに、水素に次ぐ新たな事業の展開に挑戦するため、大学で研究した超臨界の技術利用など様々な方面からアプローチしたいと考えています。

いま、脱炭素社会の実現に向けて社会がシフトしていく中で、クリーンエネルギーとしての水素の重要性が高まっています。すでに工業用途のプラント建設についてはお客様からの需要も多く、今後は燃料電池車の導入も加速していくでしょう。当社の水素事業は大きく発展・成長する可能性があります。PEとして、その未来に挑戦できることに、大きなやりがいを感じています。

ある1日のタイムスケジュール

  • 8:30

    出社 メールチェックなど

  • 8:50

    朝礼

  • 9:00

    案件の仕様書作成

  • 10:00

    CAD図面を修正

  • 12:00

    昼食

  • 13:00

    社内各部署の担当者と打合わせ

  • 15:00

    来社したベンダーと次回の発注について打合わせ

  • 16:00

    デスクワーク
    プロジェクトの進捗状況をチェック

  • 17:30

    退社

メッセージ

挑戦できる環境を十分に活用して
自分が目指すキャリアの構築へ

三菱化工機のいいところは、希望すれば挑戦する機会を与えてもらえる環境があることです。核となる事業が3つあり、部門に関わらず一人ひとりの担う業務の幅が広いことが、そうした環境の一因なのかもしれません。資格取得についても、申請が承認されれば会社で取得費用を負担してもらえるなど、自己研鑽についても手厚いサポートを受けられます。もし当社で働くなら、この環境を十分に活用して、さまざまなことに挑戦し、自分が目指すキャリア構築に活用してほしいと思います。