10年間にわたる営業経験が
かけがえのない財産に
ものづくりに興味があり、重厚長大で産業の根幹に関われる会社を中心に就職活動をしていました。インフラや素材メーカーなど社会基盤を支える仕事に憧れていたのです。プラントエンジニアリング業界も対象に就職活動をしていました。三菱化工機と出会ったきっかけは、就活サイトを通じてです。プラントだけでなく産業機械の製造と環境関連の事業を展開していることに興味を持ちました。そのため、当社から内定が出た時点で入社を決めました。総務担当の方が社員寮の手配など丁寧にフォローしてくださったので、入社までに不安を感じることはありませんでした。
入社後は経理や法務などスタッフ部門で働くと予想していましたが、最初に配属されたのはプラント営業でした。最初は、営業の知見についてはもちろんですが、技術の知識も伴わず、お客様や社内の技術員とのやり取りに戸惑うことも多々ありました。でも、いま振り返ってみると、いい10年を過ごしたなと思います。社内外の多くの方と接し、揉まれる中で、多くの経験や人とのつながりを得ることができました。また、実際に営業や技術の実務や実情について身をもって知っているため、今度は法務として、どう対応すればよりよいサポートができるのかを感じ取る素地が養えたことも財産になっています。
あらゆる業務に関わる
法務という仕事の重要性
2019年に法務に異動して、お客様やお取引先と締結する契約書の内容確認、社内の法務相談、顧問弁護士への相談や内部統制に関わる取り組みを担当しています。また、代表印が必要となる書類を確認して捺印するのも私の仕事です。法務の契約書内容確認は二人体制で行っており、一人は秘密保持契約がメインで、売買や工事請負、研究開発などの秘密保持以外の契約書は私が担当しています。月に5~6件の契約書をチェックするほかに、法務相談に随時対応しています。また、寄せられる法務相談の内容は簡単には調べがつかないことが多く、入念に検討を行ったうえで回答を考えます。きちんと調べて慎重に回答しないと、それがリスクとなって影響が跳ね返ってくるおそれがあるからです。
営業時代は数字で業務の達成感を味わうことができました。それに比べると、法務のやりがいや仕事の付加価値はわかりにくいかもしれません。でも、営業がプロジェクトを受注する時も、外部と共同で研究や開発を行う時も、必ず契約書の締結が必要になり、そこに法務が関与します。決して派手さはありませんが、事業を下支えする役割を果たす、重要な部門だと自負しています。
感謝の声が
日々のモチベーションに
異動して1年が過ぎましたが、法務はサービス部門であることを改めて実感しました。社内の各部署からはいま困っていること、自分たちで解決できないことについて相談が寄せられます。時には、時間に余裕のない契約書の確認や、判断の困難な法務相談が山積みになることもあります。これら依頼に対応することは決して楽ではなく、常に責任とプレッシャーが付きまといますが、各担当からの「これで頑張ってみるよ、ありがとう」という感謝の一言が、私たち法務担当の喜びであり、日々のモチベーションに繋がっています。
当社はエンジニアリングとモノづくりを通じて社会に大きく貢献しています。一人ひとりの担当する業務の幅が広いため、法務に限らず経理や総務などバックオフィスの仕事でも、プラント建設をはじめとするスケールの大きな仕事に関わることができます。将来、私が他部門に異動しても、そうした事業の一端を担うという気持ちを持ち続ければ、いまと変わらない楽しさとやりがいを感じながら働けるでしょう。
ある1日のタイムスケジュール
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8:30
出社
週に1回のミーティングの後、捺印する書類の確認
承認後に手続きに回す -
9:00
契約書のチェック
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10:00
営業から受けた法務相談にメールで返信
その後、引き続き契約書のチェック -
12:00
昼食
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13:00
捺印が必要な書類の確認・手続き
その後、契約書のチェック -
15:00
コンプライアンス状況を社内報告するための準備
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16:30
営業からの相談を処理
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17:30
退社