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2005年7月19日

河川浄化システム1号機を名古屋市殿に納入

三菱化工機株式会社(社長:波多野 怜)は、名古屋市内を流れる堀川の納屋橋付近へ河川浄化システムを納入いたしました。本河川浄化システムの建設は、名古屋市殿が推進する環境政策・「堀川清流ルネサンス」*1の一環です。平成16年の現地実証試験での性能を評価され、受注・納入の運びとなりました。本河川浄化システムは、水中に高濃度酸素を供給する設備であり、都市部河川域に建設されるのは、全国で初めてです。

[システムの概要]

溶存酸素量(DO)*2が少ない河川に、超微細気泡と高濃度の酸素溶解水を直接供給し、自然環境そのものが持つ浄化機能を活性化させます。
河川からポンプで汲み上げた水に、酸素発生装置(PSA)を用いて製造した高濃度酸素を加圧し、過飽和になるまで溶解させ、エジェクターから超微細気泡として水中へ放出するというシンプルなシステムです。

[システムの構成]

[特長]

  1. 従来の散気装置では実現できなかった超微細気泡を噴射します。
  2. 超微細気泡のため、水中での滞留時間が長く、高効率な酸素供給が可能です。
  3. 気泡の浮上が少なく、川底の泥の巻き上げも少ないので、悪臭の発生も最小限です。
  4. 川面だけでなく、底部でのDO改善効果も期待できます。

今後は、全国の河川・湖沼・内湾等の浄化対策に貢献するべく営業活動に積極的に取り組んでまいります。
また、本河川浄化システムについては、平成17年7月26日(火)から7月29日(金)まで、東京ビッグサイトで開催される「下水道展‘05 東京」の当社ブースにて、映像及びパネルでご紹介する予定です。

[用語解説]

  1. *1「堀川清流ルネサンス」
    名古屋市殿による堀川の水環境改善プロジェクト名。平成14年度よりスタートしている。
  2. *2「DO(溶存酸素量)」・・・
    Dissolved Oxygenの略。水中に融けている酸素量のこと。水質汚濁が進んで水中の有機物が増えると、溶存酸素量が低下する。



<高濃度酸素溶解水が水中に放出されている様子:堀川納屋橋より>

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